25.訳出のコツ

第18回から第24回まで通訳における訳出を見てきました。第18回と第19回の英語から日本語への通訳は、当然ですが、オリジナルの英語が理解さえすれば、日本語の訳出ができます。一方、第20回から第24回までの日本語から英語への通訳にあたっては、基本的な英語の構文理解(第一文型、第二文型など)はもちろん大切ですが、取ったメモからどのように通訳を出していくか、が実はもっとも大事なスキルです。以下の日本語を誰かに読んでもらってメモを取りながら聞いてみてください。

「日本のアウトレットモールの第一号店である『リズム』は、1993年11月、ちょうどバブル経済が崩壊した後くらいなんですが、当時の埼玉県入間郡大井町、現在はふじみ野市という場所にオープンしました」

メモを見てみましょう。

「アウトレットモールがオープンした」という単なる第一文型の英語ですが、さまざまな情報が入り混じっています。主語と動詞を捉えることができたら、日英では、なるべくメモを取ったその順番通りに英語に訳出すると、情報の洩れが少なくなります。

日本のアウトレットモールの第一号店である『リズム』

1993年11月、バブル経済が崩壊した後

当時の埼玉県入間郡大井町、現在はふじみ野市という場所

オープン

Japan’s first outlet mall “Rhythm”

was opened in November, 1993,

just after the bursting of the bubble economy,

in then Ooi Town of Iruma County, now Fujimino City in Saitama Prefecture.

日英は訓練でそのスキルを鍛えることができますから、日頃から様々な日本語の文章をどんどん英語に通訳してみましょう。

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