10.通訳者の耳②

前回は英語を瞬時に理解する訓練方法のSTEP 1 と STEP 2 をご紹介しました。スクリプトなしに音声を聞いて内容を想像し(STEP 1)、スクリプトを見ないでただ音を再現するだけに集中したシャドーイングを行う(STEP 2)。次のSTEP 3からやっとスクリプトの登場です。

STEP 3 スクリプトで語彙や意味の確認

まったくか、ほとんど聞き取れなかったところはどこか?
聞き取れたつもりが、意味が違っていたところはどこか?

STEP 2 でうんざりするほどシャドーイングをした後、ここではじめてスクリプトを確認します。聞き取れなかった箇所はどこでしょう。日本語訳と照らし合わせて英文をじっくり確認します。知らなかった語彙や表現があればマーカーでもつけて意識して覚えるようにしましょう。

STEP 4 コンテンツ・シャドーイング

スクリプトを見ながら、常に意味の区切りを意識した状態でシャドーイングする。
音と意味のリンクを強化する。
次にスクリプトを見ないでシャドーイングをする。
スクリプトを見ながら、見ないでのシャドーイングを矢継ぎ早に繰り返す。
スクリプトなしのシャドーイングでミスの個数を5個以下になるまで徹底的に訓練する。

英文と日本語訳が理解できたところで、スクリプトを見ながら一度シャドーイングをしてみます。繰り返しますが、「シャドー」とは「影」ですから絶対に音声を追い抜かないでください。必ず音声に影をつけるように遅れて音読してください。この耳で英語を確認しながら少し遅れて話す、つまり理解しながら聞いて、正しく声を出すという「聞きながら話す」ことが最終的な同時通訳に繋がる大事な作業となります。

次にスクリプトを見ないでシャドーイングを行います。次にまたスクリプトを見ながらシャドーイングを行います。スクリプトを見ながら、見ないで、見ながら、見ないで、のでシャドーイングを矢継ぎ早に繰り返します。最終的にスクリプトを見ないでシャドーイングを行い、間違いが5個以内になるまで徹底的に行ってください。

STEP 5 と最後の STEP 6 は次のコラムでご紹介。

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