8.言い換えの表現

前回は、体言止めのテクニックをご紹介しましたね。

課題文の

Naomi Watanabe is huge in Japan. She’s got almost 6 million followers on Instagram. She’s a regular on television shows and magazine covers.

を、代名詞の繰り返しを避けて、体言止めで翻訳すると、以下のようになります。

「ナオミ・ワタナベは日本でビック。インスタグラムは6百万フォロワー。テレビなどにレギュラーで登場し、雑誌の表紙も飾る」となります。いかがですか?新聞の記事っぽい日本語訳になっていますよね。

記事の続きを見ていきましょう。

She’s also literally huge. The 29-year-old comedian is double the average weight of Japanese women her age.

では、次のポイントです。以下の英文を翻訳してみてください。

Oahu is the tourism center of Hawaii. With its many beautiful beaches, the island attracts millions of visitors every year.

下線部のthe islandがOahuであることは問題なく理解できますよね。これは「英文特有の言い換えの表現」で、同じ名詞を繰り返して使わずに、指示しているものはそのままで別の語彙を使って表現するものです。従ってこの英文は、

「オアフ島はハワイの観光の中心である。美しいビーチが多い同島は、毎年何百万人もの観光客を集めている」と訳すことができます。

She’s also literally huge. The 29-year-old comedian is double the average weight of Japanese women her age.

この英文を代名詞の繰り返しや、体言止め、言い換えの表現に気を付けながら翻訳してみると、
「文字通りにビックなこの29歳のコメディアンの体重は、同年代の女性の平均体重の2倍」
となりますね。

さて、オリジナルの文では2文に分かれていたものを、翻訳では一文にしてもよいものか。一文にしたほうが自然な流れになると翻訳者が判断したのであれば、オリジナルの構成と多少違っていても問題ありません。

ここでも、She’s also literally huge. The 29-year-old comedian…とオリジナルは2文になっていますが、翻訳では「文字通りにビッグなこの29歳のコメディアン…」と一文で表現しています。ここを2文で訳すと、「彼女は(ワタナベは)文字通りにビッグ」と主語を入れないと日本語として不自然になってしまうので、一文で処理しています。

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